『光る君へ』第十話(月夜の陰謀)の感想

 

 

 

『光る君へ』第十話(月夜の陰謀)を視聴したので感想を書きたいと思います。今回も良かった点、良くなかった点、学びがあった点について書いていきます。

 

まず良かった点は1つあります。それは今回もサプライズ要素があり、エンタメとして楽しめた点です。最近サプライズ続きですが今後もこういう展開が続くのでしょうか。『どうする家康』は緩急が分かりやすかったのですが、『光る君へ』は展開が読み難いですね。

何と言っても道長とまひろの恋が再燃し、文のやり取りの後、廃屋で逢瀬を重ねるというまさかの展開。急すぎませんか(笑)しかも廃屋て。道長よ、甲斐性が無いとはこのことだぞ。

 

一方で良くなかった点も1つあります。それは道長の性格が変わりすぎだと思われる点です。どちらかと言うと物事を俯瞰的に見たり、冷静さが長所だっと思うのですが、まひろに対していきなり「全てを捨てて遠い国へ行こう」は唐突すぎる気がしました。恋というのは、それほどまでに盲目になるのか、ということかもしれませんが、前回の謎の男・直秀の死を考えると道長からそういう発言が出てくるのは少し残念な気もしました。ここで冷静なのはまひろの方で道長の暴走をしっかり諌めていましたけど。

 

最後に学びがあった点ですが、道長について少し考えてみたいと思います。兼家から「計画が失敗してもお前だけは生き残れ」と言われたり、まひろから「関白、摂政に上り詰めて世の中を良い方向に変えて欲しい」と言われたり、自分の意思というより運命、宿命的なものをベースに道長の人生は形作られていくような気がしました。

この辺りはどうなんでしょう、周りからの期待を足枷と捉えるか、自分の宿命と捉えるか、難しいところだとは思いますが、人生は一回きりですから、まひろと駆け落ちして遠くの国で暮らすのも道長としては悪くない選択肢だったのかもしれませんね。