『どうする家康』第20話(岡崎クーデター)の感想

 

『どうする家康』第20話(岡崎クーデター)を視聴したので、感想を書きたいと思います。今回も良かった点、良くなかった点、学びがあった点について書いていきます。

 

まず良かった点は、1つあります。今回は大きなストーリーラインが2つあり、そこそこ見応えがあった点です。岡崎城クーデターの顛末では、徳川信康が窮地に陥りましたが、山田八蔵の密告と古参家臣の活躍により難を逃れることができました。現代社会でも言えることかもしれませんが、情報戦が勝負を分けるということでしょうか。そして、瀬名(築山殿)と山田八蔵とのストーリーラインでは、瀬名の献身的な姿勢が山田八蔵の心を動かし、上述の密告につながるのですが、ここにきて瀬名の存在感が増していますね。ただ、瀬名が武田側のスパイである千代の正体を見抜くなど、能力高すぎる感も否めないですよね。

 

一方で良くなかった点も1つあります。既に第20話にもかかわらず、相変わらず情けない主人公。織田信長に頭が上がらず、武田軍にいいようにやられ、岡崎城攻めの時には風邪で寝ている。視聴者としてはフラストレーションが溜まる展開です。いつになれば主人公の振る舞いや活躍からカタルシスを得られるのでしょうか。

 

最後に学びがあった点ですが、クーデターを挙げたいと思います。wikipediaによると、クーデターの定義は「一般に暴力的な手段の行使によって引き起こされる変革のこと。クーデターは支配階級内部の権力の移動にすぎず、被支配階級が権力を奪取し、体制そのものの変革を図る革命とは性格を異にする。」と書かれています。クーデターの本質は支配者側での権力の移動であり、今回の物語で言えば徳川家康から武田勝頼に支配者が移るということです。税金を納める農民や商人からすれば、支配者が変わっても搾取される立場は変わりません。世の中をひっくり返すにはクーデターではなく革命が必要ということかもしれませんが、革命はクーデターよりも難易度が高そうですね。