『どうする家康』第5回(瀬名奪還作戦)の感想

『どうする家康』第5回を視聴したので感想を書きたいと思います。今回も良かった点、良くなかった点、学びがあった点の3つについて書いていきます。全体が50回として、物語の10%を消化したことになります。今のところ順調に視聴できていますが、感想を書くために義務的に見ている側面もあり、少し辛くなってきた感があります。果たして50回まで継続できるんでしょうか??

 

それでは気を取り直して、

 

まず良かった点は、2つあります。1つ目は、山田孝之さんが演じる服部半蔵正成の登場です。やはり山田孝之さんの演技力や存在感は際立っていますね。好きな俳優さんなので、見ていて気分が高揚しました。今回の役は、控え目で内向的な人物のような気がしますが、これからどのように演じていくか気になります。そして、松山ケンイチさんが本多正信役というのも豪華ですね。例によって展開が少し早すぎる気がしましたが、これもコスパ、タイパを重要視する昨今の風潮なのでしょう。

2つ目は、松平側と今川側の駆け引きの部分です。家康は忍びを使って瀬名を救出しようとしますが、今川氏真は家臣である鵜殿長照の妹・お田鶴を使って瀬名に近づき情報収集を始めます。これは現代にも通ずる情報戦のように見えました。2転、3転しますが結局は母・巴の内通により松平側の救出作戦は失敗します。やはり秘密裏に作戦を遂行するには情報統制が鍵になるということでしょうか。そして、忍者というと高い身体能力、忍術・忍具を扱うイメージがあるのですが、実際はどうだったのでしょうか。戦国時代には、現代のイメージ通りの忍者が本当にいたのか、それとも後世の人が作ったフィクションなのか。

 

良くなかった点も2つあります。1つ目は、忍者の戦闘シーンですね。忍者が高い身体能力を持った兵士という前提ならば、奇襲を受けたにせよもう少し善戦しても良かったし、映像表現ももう少し頑張って欲しかったです。『どうする家康』全般的に言えることかもしれませんが、大規模な戦のシーンや少人数での闘いのシーンに物足りなさを感じてしまいます。

2つ目は、頑なに忍びの仕事をやらないと言っていた服部半蔵があっさり仕事を引き受ける場面です。物語を進めなければいけない必要性は理解しますが、もう少し仕掛けや工夫があっても良かったのではと思いました。

 

最後に学びがあった点ですが、忍者という存在に注目したいと思います。戦国時代の武将は、表向きの軍隊と裏で諜報活動をする忍びを操って国の舵取りをしていたという理解なのですが、約400年前の日本でも情報戦が重要な位置を占めていたという事実は改めて驚きです。現代の日本では防衛費増額で揉めていますが、表向きの軍隊の部分だけでなく、米国のCIAやイスラエルモサドとまではいかなくても、インテリジェンスの部分もぜひ強化して欲しいものです。