『どうする家康』第16回(信玄を怒らせるな)の感想

『どうする家康』第16回(信玄を怒らせるな)を視聴したので感想を書きたいと思います。今回も良かった点、良くなかった点、学びがあった点の3つについて書いていきます。

 

まず、良かった点は2つあります。1つ目は甲斐の侍がなぜ強いのか明らかになった点です。幼少の頃から山中の粗末な矢倉を組んだ道場で鍛え上げられ、まさにスパルタ教育を彷彿とさせるものでした。特筆すべきは武田信玄の長男もそこに放り込まれ、身分の違いを忖度することなく、最強の武田軍の一員として教育を受けていることでした。ただ、雰囲気は伝わってきたのですが、最強の軍隊を作るための訓練方法について、もう少し具体的なエピソードが欲しいと思ってしまいました。

2つ目は武田信玄の「弱き主君は害悪なり。 滅ぶが民のためなり。 生き延びたければ我が家臣となれ。 手を差し伸べるは一度だけぞ」という名言です。家康への最後通牒に使われた言葉ですが、武田信玄の思想がよく表れていると感じました。甲斐の国は貧しく、他国を侵略し領土を拡大しなければ生き残ることが難しい状況でした。無能な主君が統治していれば、その国を奪う。これは信玄にとって当然のことであり、戦国時代の真理だったのでしょう。

 

良くなかった点は、今回はありません。物語のイントロから不穏な空気を演出し、タイトルロゴが赤に染まる。脚本も面白かったですし、飽きることなく視聴することができました。

 

最後に学びがあった点ですが、これは信玄の名言の名言「弱き主君は害悪なり。 滅ぶが民のためなり。 生き延びたければ我が家臣となれ。 手を差し伸べるは一度だけぞ」を挙げたいと思います。善悪は別にして、このような強い信念を持つことは戦国時代を生き抜き、自国を強くするために必要だったのでしょう。現代社会も混沌としており、不確実性に満ちています。強い信念が自分の道を切り開く。信玄の姿勢を見習いたいと思いました。