『どうする家康』第13回(家康、都へゆく)の感想

『どうする家康』第13回(家康、都へゆく)を視聴したので感想を書きたいと思います。今回も良かった点、良くなかった点、学びがあった点の3つについて書いていきます。

 

まず良かった点ですが、2つあります。1つ目は、当時の京都の雰囲気を感じられたことです。現代の東京に相当する都市のような気がしました。京都には、商人が集まり、南蛮人がいたり、南蛮由来のお菓子があったり、随分と先進的な都市だったことが窺えました。日本が鎖国をする前だったので、南蛮人も日本に来ていたんですね。少人数だとは思いますが。

2つ目は、信長の先見性と狂気を上手く表現していた点です。南蛮人から地球儀を入手し、世界が地動説で説明できることを知っていたり、世界の中での日本の位置や形を知っていたり、新しいことを貪欲に吸収している姿は、当時の人から見れば異端に見えたかもしれません。そして、逆らう者は容赦無く叩き潰すという非情で冷徹な側面もあり、周りの家臣が畏怖するのも無理はないと感じました。異国に侵略される前に自らが日本を統一し、平和な世の中を実現するという考え方は、幕末の坂本龍馬を彷彿とさせますが、龍馬から約300年も前にそのような考えを持った人物がいたというのは少し驚きです。

 

一方で良くなかった点ですが、今回はありません。前回が緊迫した展開だったので、今回は全体的に緩い展開でしたが、コンフェイト(金平糖)の興味深いエピソードや将軍・足利義昭への謁見のくだりなど、楽しめる要素が多かったと感じました。ということで、今回は良くなかった点は、なしとしました。

 

最後に学びがあった点ですが、今回は信長の先見性を挙げたいと思います。幼少の頃は、うつけ者と言われ、変人扱いされていた信長ですが、既存の価値観に捉われない大胆な考え方が出来る人物だったように思います。日本人はムラ社会という言葉に代表されるように同質性の高い民族ですが、信長のような異端児がどのように生まれたのか、非常に興味深いですね。教育よりも先天的な要素が多い気がしますけど、自分もなるべく世間の常識や価値観に染まらず、いろいろな角度から物事を見れるように頭を柔らかくしたいと思います。とは言っても、言うはやすし行うは難しですが。。。