『どうする家康』第10回(側室をどうする!)の感想

『どうする家康』第10回を視聴したので感想を書きたいと思います。今回も良かった点、良くなかった点、学びがあった点の3つについて書いていきます。

 

最初に良かった点ですが、これはなんと言ってもNHKの攻める姿勢でしょう。フェミニズム全盛の時代に一夫多妻制の側室というテーマで一話を作り、加えてオチはLGBTという、大河ドラマとしては攻めている部類に入るのではないでしょうか。下ネタ系のコメディ要素も多数あり、家族で見るにはキツい部分もあったことは確かですが、NHKの攻める姿勢に感心(?)しました。

 

一方で良くなかった点は、緩急の「緩」を緩めすぎた点です。確かに前回はシリアスな展開でしたし、物語に緩急は大事です。が、さすがに今回は緩めすぎたのではないでしょうか。正直、本筋とは関係がないので、見なくても支障がないレベルでした。家康やその家臣たちについて、もっと他に描くべきことがあるはずです。せっかく新しいリーダー像を提示する、という壮大なテーマを掲げているのですから。

 

最後に学びがあった点ですが、NHKの攻めの姿勢を挙げたいと思います。脚本に時代の流れを取り入れることは大切です。今回のオチは、LGBTの「L」でした。戦国時代の武将は、小姓を側に置き、寵愛していたと聞きます。今後の展開として「G」の部分も描いていくのでしょうか。その可能性は大いにあると踏んでいます。その場合、本筋から脱線しすぎない程度に描いて欲しいと思います。